12月〜2月は、積雪や路面凍結に伴う「転倒労働災害」が急増する危険な時期です。
花巻労働基準監督署管内においても、冬季の転倒災害発生率は通常期の約3倍にのぼります。
“たかが転倒”とあなどるなかれ。転倒による負傷の6割以上が「骨折」であり、休業期間は平均1ヶ月以上に及びます。被災者本人の痛みはもちろん、人手不足の中での長期離脱は事業場の生産性低下にも直結します。
本年度のキャッチフレーズの通り、一見安全に見える路面にも危険が潜んでいます。各事業場におかれましては、早めの対策講じるようお願いいたします。
令和8年度 冬季転倒防止対策キャッチフレーズ
『氷上の沈黙を疑え 足元に潜む 見えない脅威』
(考案:陸上貨物運送事業労働災害防止協会 岩手県支部 北上分会)
🚨 冬季の転倒災害 特徴と警戒ポイント
- 半数以上が「出勤時」に発生
- 7割が「午前6時〜午前8時30分」の早朝時間帯に集中
- 特に「駐車場と従業員出入口の間」が最危険エリア
冬場は滑って仰向けに倒れるケースが多く、後頭部を打つことで脳震盪、脳挫傷、外傷性クモ膜下出血など命にかかわる重傷につながる恐れがあります。
💡 事業場・従業員が取り組むべき5つの対策ポイント
POINT 1:危険箇所の「見える化」
- 積雪・凍結しやすい場所を記録した「危険マップ」を作成する。
- 危険箇所にはカラーコーンや標示を設置し、注意を促す。
POINT 2:滑りにくい靴の着用・点検
- ピンや金具付き、溝の深い靴、軟らかいゴム底や滑り止め材入りゴム底など「滑りにくい冬靴」を着用する。
- 古い靴は靴底がすり減ったり硬化したりするため、定期的にチェックする。
POINT 3:気象情報の把握と柔軟な運用
- 降雪・積雪・凍結の気象情報を事前に確認し、出勤時間や作業スケジュールの変更に柔軟に対応する。
- 警報・注意報発令時の対応マニュアルを作成・周知する。
POINT 4:安全通路の確保と環境整備
- 融雪剤の散布、早めの除雪、玄関や工場出入口へのヒートマット設置を行う。
- 朝夕の暗さを補うため、街灯の点検・維持管理を徹底する。
POINT 5:冬道の正しい歩き方「ペンギン歩き」
滑ることを前提とし、以下の歩き方を意識・指導してください。
- 体の重心はやや前に
- 歩幅は小さく
- 靴の裏全体で着地する
- 日頃から「フラミンゴ体操」や「足踏み体操」などの転倒予防体操に取り組む。
📅 いわて年末年始無災害運動 展開中
- 対策強化期間:12月1日〜2月28日
事業場全体で転倒リスクを洗い出し、無災害で安全な冬を迎えましょう!
【参考資料・リンク】
- 厚生労働省・労働監督署「『見える』あんぜん事例集」等も併せてご確認ください。
